仁鍛
2008年、またひとつ名店が生まれた。
前回訪れた時は理由も分からず閉まっていたのだが、今回はしっかり営業していてくれた。

『仁鍛』
実に質素、開いているのかも疑わしくなる店構えである。
仰々しいお店の看板はなく、修行店である『六厘舎』と同じような、シンプルな暖簾のみで営業を知らしめている。
12時50分着。待ちはないがカウンター席が満席だった。
4名座れるテーブル席に通される。
一人で4名席に通されるのは中々に気が引けるものであるが広いスペースで気兼ねなく食べられるのはありがたい。
しかし、後続の方々が外待ちをする状態になったので少々申し訳ない気分になる。
席に座り口頭で注文。
『中華そば(700円)+大盛(100円)』にした。
つけめんが看板メニューのお店ではあるが、再訪は必至なため、まだ情報の少ない『中華そば』を選択してみた。
接客レベルは有名店の振る舞い。
堂に入った威勢のよいかけ声、挨拶。修行店の経験則に、もはや新店のたどたどしさはない。
作業を観察できる造りではないので、しばらくはお客の食べているものを眺めてみた。
つけめんの麺は非常に太く、ボリュームもあるようだ。
人によってはラーメン丼にたっぷりの麺を入れられ、ワシワシと食べていた。
調べてみると、つけめんはデフォルトで300グラム、大盛は450グラム、特盛は600グラムもあるようだ。
中華そばでもデフォルトで250グラム。
これだけのボリューム提供できるのは麺に自信がある表れであろう。
そうして考察していること数分。
でてきた中華そばである。

スープから麺が覗いているこのビジュアル。
期待した通りである。
まずはスープから頂く。
『まろやか』という言葉がまず浮かぶ。
まろやかという言葉は『円やか』と書く。
尖ったえぐみのない丁寧に仕上げられたスープ。
動物系のダシよりも節の効いた風味だが、円やかな舌触り・とろみがあるため、節の個性に潰されている感覚はない。
とても新店とは思えない、熟練された旨味がある。
そして、ここのイチオシの麺である。

一言で片付けてしまうのはたやすいが、一言で片付けるには惜しいほど美味い。
僕が彷彿したのは『ラーメン二郎 環七新代田店』だ。
小麦の芳醇な香りと、ボソッとした雰囲気のある食感、プツッと噛み切る歯応え。
実に上出来、である。
極太なつけめんの麺に比べ若干細い。ラーメンの麺としては中太麺の部類に入るだろうか。
個人的にはつけめんの極太麺で中華そばを頂いてみたいが、店主にとっては中華そばの麺はこのくらいの太さが望ましいと考えた末の結論だろう。とやかく言うまい。
トッピングはまだまだ開発の余地があるだろう。
新鮮なネギはこの円やかなスープに適した抜群の素材であり、必要不可欠といえる。
海苔は正直あってもなくてもよかった気がする。
見栄え的には必要な感もあるが、家系のようなマイルドテイストではないので、磯の甘美な旨味とスープのマッチングは期待したほど感じ得なかった。
チャーシューであるが、これは煮豚だろうか。肩ロースの部分だと思うが、素材そのものの味わいで勝負をしているといえば響きは良いかもしれない。
しかし、味付けがかなり弱い印象を覚えた。
スープと麺が美味いお店である。下手に手の込んだ作りをして台無しにしてほしくはないが、唯一無二の存在感はほしい。
全体的な品質の高いお店ならば、繊細な部分でもより一層のオリジナリティ、インパクトが求められる。
こちらのお店ならば出来そうな期待を持ってしまう。
味を保ちつつ、進化する道程を歩んでほしい。
食指を遊ばせてくれるナルトはご愛嬌。
美味いスープに美味い麺。この2つだけでも幸福を感じれる。
そんなラーメン一杯を食べ切り、飲み干すのは容易いことだ。
総評:★★★★
良い仕事をするお店だと思う。
修行店である超行列店の『六厘舎』とは似て非なる存在だ。
確かに『六厘舎』も素晴らしいものを提供してくれる。
しかし、こちらのお店は『仁鍛』として、オリジナリティのある素晴らしいものを提供してくれる。
何より、並ばずに食べれたことが喜ばしい。
次回は『つけめん』を頂こうと思う。
すぐに行列店となりそうなお店であるが、並ぶことは厭わない。
それくらいの価値はあると思う。
前回訪れた時は理由も分からず閉まっていたのだが、今回はしっかり営業していてくれた。

『仁鍛』
実に質素、開いているのかも疑わしくなる店構えである。
仰々しいお店の看板はなく、修行店である『六厘舎』と同じような、シンプルな暖簾のみで営業を知らしめている。
12時50分着。待ちはないがカウンター席が満席だった。
4名座れるテーブル席に通される。
一人で4名席に通されるのは中々に気が引けるものであるが広いスペースで気兼ねなく食べられるのはありがたい。
しかし、後続の方々が外待ちをする状態になったので少々申し訳ない気分になる。
席に座り口頭で注文。
『中華そば(700円)+大盛(100円)』にした。
つけめんが看板メニューのお店ではあるが、再訪は必至なため、まだ情報の少ない『中華そば』を選択してみた。
接客レベルは有名店の振る舞い。
堂に入った威勢のよいかけ声、挨拶。修行店の経験則に、もはや新店のたどたどしさはない。
作業を観察できる造りではないので、しばらくはお客の食べているものを眺めてみた。
つけめんの麺は非常に太く、ボリュームもあるようだ。
人によってはラーメン丼にたっぷりの麺を入れられ、ワシワシと食べていた。
調べてみると、つけめんはデフォルトで300グラム、大盛は450グラム、特盛は600グラムもあるようだ。
中華そばでもデフォルトで250グラム。
これだけのボリューム提供できるのは麺に自信がある表れであろう。
そうして考察していること数分。
でてきた中華そばである。

スープから麺が覗いているこのビジュアル。
期待した通りである。
まずはスープから頂く。
『まろやか』という言葉がまず浮かぶ。
まろやかという言葉は『円やか』と書く。
尖ったえぐみのない丁寧に仕上げられたスープ。
動物系のダシよりも節の効いた風味だが、円やかな舌触り・とろみがあるため、節の個性に潰されている感覚はない。
とても新店とは思えない、熟練された旨味がある。
そして、ここのイチオシの麺である。

一言で片付けてしまうのはたやすいが、一言で片付けるには惜しいほど美味い。
僕が彷彿したのは『ラーメン二郎 環七新代田店』だ。
小麦の芳醇な香りと、ボソッとした雰囲気のある食感、プツッと噛み切る歯応え。
実に上出来、である。
極太なつけめんの麺に比べ若干細い。ラーメンの麺としては中太麺の部類に入るだろうか。
個人的にはつけめんの極太麺で中華そばを頂いてみたいが、店主にとっては中華そばの麺はこのくらいの太さが望ましいと考えた末の結論だろう。とやかく言うまい。
トッピングはまだまだ開発の余地があるだろう。
新鮮なネギはこの円やかなスープに適した抜群の素材であり、必要不可欠といえる。
海苔は正直あってもなくてもよかった気がする。
見栄え的には必要な感もあるが、家系のようなマイルドテイストではないので、磯の甘美な旨味とスープのマッチングは期待したほど感じ得なかった。
チャーシューであるが、これは煮豚だろうか。肩ロースの部分だと思うが、素材そのものの味わいで勝負をしているといえば響きは良いかもしれない。
しかし、味付けがかなり弱い印象を覚えた。
スープと麺が美味いお店である。下手に手の込んだ作りをして台無しにしてほしくはないが、唯一無二の存在感はほしい。
全体的な品質の高いお店ならば、繊細な部分でもより一層のオリジナリティ、インパクトが求められる。
こちらのお店ならば出来そうな期待を持ってしまう。
味を保ちつつ、進化する道程を歩んでほしい。
食指を遊ばせてくれるナルトはご愛嬌。
美味いスープに美味い麺。この2つだけでも幸福を感じれる。
そんなラーメン一杯を食べ切り、飲み干すのは容易いことだ。
総評:★★★★
良い仕事をするお店だと思う。
修行店である超行列店の『六厘舎』とは似て非なる存在だ。
確かに『六厘舎』も素晴らしいものを提供してくれる。
しかし、こちらのお店は『仁鍛』として、オリジナリティのある素晴らしいものを提供してくれる。
何より、並ばずに食べれたことが喜ばしい。
次回は『つけめん』を頂こうと思う。
すぐに行列店となりそうなお店であるが、並ぶことは厭わない。
それくらいの価値はあると思う。
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こんなすごそうなお店ができたんですね!
白楽はなかなか行く機会がないですが、
是非食べてみたいと思いました!