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■ 麺屋武蔵 青山
今は終わりではない。これは終わりの始まりですらない。しかしあるいは、始まりの終わりかもしれない。
ということで、3軒伺った内の2軒目はこちらのお店。 ![]() 『麺屋武蔵 青山』 9月23日で閉店とのことだったのですが、偶然にも最終日に伺うことができました。 14時15分着。待ちは店内に3名ほど。 こちらのお店には以前1度来ているのですが、青山の土地に似合うおっしゃれーな佇まいに魅了されたものです。 閉店の理由は定かではありませんが、このお店ほど青山に似つかわしいラーメン屋はなかったなぁ、と今では思います。 券売機にて購入したのは『味玉ら〜麺(830円)』。 若くスタイリッシュな風合いの男性スタッフが揃っている。 そのくせ接客や威勢は上々なのだから、小憎らしい。 そんなスタッフの方に食券を提出。 好みは『こってり』で。 端っこの席に座ってしばらく。 見えない位置で、『ぅおい!せぃ!せぃ!』という湯切りの声が聞こえる。 麺屋武蔵の中では抑え気味の掛け声。しかし、その声に終わっていくものへの名残惜しさを感じる。 これが麺屋武蔵青山、有終のら〜麺だっ! ![]() この器欲しいぜ! ではいただきまーす!! まずはスープから! ズッと飲み込むと、こってり仕様での武蔵らしい香りの強い油がくる。 油のパンチ力はかなりのもの。 スープそのものとの相性は悪くはないものの、ちょっと力強すぎる感はありました。 そのスープ自体はというと、ちょっとしょっぱめな気はしましたが、かなり良いダシの味わいがある。 秋刀魚の煮干し、羅臼昆布、鶏がらを使用しているというそのスープ。 素材力を感じさせる上品な味わいは確かに美味しいものでした。 しかし、この前に食べたものが滅法美味しかったものなだけに、その差は歴然としていたのも確か。 時代は変容している。より一層美味しいものが現れてくる世界。 この世界で生き残るというのはなんと過酷なことか。 麺! ![]() よく分からないかもしれませんが、中太平打ち麺です。 モッチリ、シコシコといった歯応え。 『麺屋吉左右』のものよりも、幾分歯応えが好みなものでした。 トッピング。 ![]() これがべらぼうに美味しかった! 味玉はやや濃いめの味付け。 良い醤油感で味わいもまったり濃厚。美味い。 肩ロースのチャーシューも同様。 見事な醤油感。柔らかさ。おつまみにしたら最高のご馳走だと思う。 食べ進めていくと、一回だけ柚子の風味が!? 終盤にたった一度の清涼感。その隠し味、最後の最後でしてやられました。 総評:★★★☆ かなりハイエンドで上品なラーメンでした。 行列店の『麺屋武蔵 新宿店』に比べてもまったく遜色ない味わいで美味しかった。 麺屋武蔵 青山は閉店のようですが、次は9番目の麺屋武蔵を出店する模様。 革新を売りにしている麺屋武蔵グループ。 終わりは始まり。次の一手を楽しみにしています。
■ 麺屋武蔵 虎洞
記事にするのが遅れましたが、『ラーメン生郎』の後にこちらのお店に訪れていたのです。
![]() 『麺屋武蔵 虎洞』 『ラーメン生郎』で食事を終え、腹6分目くらいだったので、立て続けに連食。 15時30分着。待ちはなく、店内に7名ほど。 『麺屋武蔵』系列は中休みがなくて良いですね。 券売機にて『ら〜麺(730円)』を購入。 券売機がある方の長テーブルはほぼ満席状態だったので、空いている反対側へ移動。 店の外から回り込む形で着席。 スタッフの方より、『あっさりとこってりありますがどちらがよいですか?』と問われたので、『こってりで。』と返答。 すると、当然麺を揉みしだくこともなく、手際よくラーメンを作っていく。 やっぱりラーメンってこういうもんだよなぁ〜・・・。と思いながら数分待つと、思いもかけず、無言で大振りな湯切りをし始める! 黙って殺すっ・・・! という感じで、大声を張り上げるよりもむしろ格好良く見えました。 そして、提供されたのがこれだっ! ![]() コンパクトにきれいなラーメン! ではいただきます!! スープはこってりといっても、『ラーメン二郎』のようなこってり感ではなく、上品な油によるこってり感。 ガツン!とくる味ではないものの、実に飲みやすく、かつ後味がよくて次から次へとスープを掬う。 この少しだけトロリとしたようなスープは、麺屋武蔵の中でも、最もシンプルに美味しかったですね。 麺はツルツルシコシコの中太丸麺。 『ラーメン生郎』よりかは格段に良い麺でしたが、標準的なものですね。 有名店にばかり伺っているので、『どこかで食べたことあるよなぁ〜』と考えていたら食べ切っていたという感覚。 トッピングも実に無難なまとまりですね。 肩ロースと思わしきチャーシューも出来合いの冷蔵保存されていたような食感と味わい。 その他のトッピングもほぼ同様な印象ですね。 それでも、スープが美味しいから丼の底が見えるくらい、きっちり食べ切っちゃいました。 総評:★★★ 麺屋武蔵の基本のら〜麺はどこで食べても大差はないですね。 若干の差異はありますが、どこが秀でていて、どこが劣っているとは筆舌し難い。 そのお店独自のメニューを食べないと、真価は分からないかもしれません。 この『麺屋武蔵 虎洞』は『牛かぶりら〜麺』というオリジナルがあるみたいなので、機会があったら食べてみたいものですね〜。 でも、武蔵野市は結構気になるお店もあるからなぁ・・・。
■ 麺屋武蔵 二天
訪問者数10000超えありがとうございます!
さて、此度伺ったのはこちらっ!! ![]() 『麺屋武蔵 二天』 麺屋武蔵3号店。こちらのお店は池袋にあります。 実は、この前に大崎の『六厘舎』に伺ったのですが、16時に着いたら終了してました・・・。 内心、『ですよねー』と呟きながら、六厘舎独特の匂いを後にとぼとぼ歩いていくと、いつの間にか五反田にいました。 大崎と五反田、近すぎ。 『六厘舎』がだめなら、どこいこう??と思案して来たのがこちらなんです。 池袋東口を降りて、『ジュンク堂書店』を目指して進み、東通りという路地を歩いて、到着。 17時着。待ちはなく店内に4名。 入口が引き戸で戸惑いました。 麺屋武蔵系列は皆同じ券売機なんですかね?濃いブラウンのベニヤ板っぽい仕様。 そんな券売機で『豚天らー麺(780円)』を購入。 威勢の良いスタッフがお出迎え。 やっぱり麺屋武蔵はテンション高くてなんぼですよね。 『麺屋武蔵 二天』は客席まで届かんばかりに凄まじい湯切りが有名だったと思うのですが、確かにキレと威勢はあったものの、思ったよりもシンプルな湯切りでした。 さすがに、席にまでお湯が届いたら危ないものな。 でも、そんな凄いのを見てみたかった。 そうして、お届けられたのがこちらら!! ![]() 揚げ天が載っております!! ではいただきまーす!! まずはスープ! 『麺屋武蔵』といえば、魚介系の味と醤油の味が前にくるタイプだと思うのですが、僕が食べたのは、トンコツの味が濃厚にしました。 トンコツ→醤油→魚介(節系)の順番に風味がする。 美味しいのはもちろんですが、後になってくるにつれ若干醤油が幅を利かせてくる。 それはこいつのせいだぁ!とガシッと掴んだのは、『豚天』 揚げたての豚天は、薄い衣に青海苔が振られ、どこか蕎麦屋の掻き揚げを彷彿させる。 豚肉はしょうが焼きみたいな形状で、しっとりしていて美味しい。 個性的な『豚天』はこのお店の看板メニューとして上々の出来映えだと思います。 麺は少しウェーブがかってはいたものの、中細ストレート麺。 モチモチっとした食感。『麺屋武蔵』の麺。 しかし、独創性があまりないんだよなぁ〜、この麺。 誰もが文句なく食べれる無難さではもう満足できない世界。 もっとアグレッシヴに攻めてきてほしい。 とにかく、このお店はスープを小分けにして熱しているので、常に熱々の状態をキープしているから、ハフハフして食べられます。 豚天も熱々だから猫舌の人にはちょっと難かもしれませんね。 総評:★★★ 確かに、麺屋武蔵の系列店は独創的でスタイリッシュです。 この『麺屋武蔵 二天』も他では味わえないものを持っています。 ですが、何故か普通に感じてしまう。 『オイオイ・・・マジかよ!?』と言いたくなるくらい、ラーメンを食べてニヤニヤしてしまうようなインパクトはない。 別に『ラーメン二郎』系統がインパクトの具現ではないです。 この日本のラーメンには普遍さを示しつつ、逸脱したものがいくつかありますから。 勢力が伸びている麺屋武蔵も、よりいっそうの独創性を磨いて、素晴らしい逸脱っぷりを示してほしいな、と思っています。
■ 麺屋武蔵 鷹虎
『純連 東京店』を堪能した後は、高田馬場を散策。
高田馬場は魅力的なお店がたくさん。 行ってみたいところは幾許かあるのですが、一日に何軒も訪れられる程、胃が宇宙でもないし、財布の中身も無尽蔵ではない。 そこで、選び抜いてもう一店舗だけ伺ってみることに。 訪れたのはこちらっ! ![]() 『麺屋武蔵 鷹虎』 麺屋武蔵系列7番目のお店は、高田馬場で出店。 しかも駅の目の前! 最高の立地ですね〜。さすがです。 『麺屋武蔵 鷹虎』では、トンコツスープと鶏がらスープをお客の好みに合わせて配合できるというフレコミ。 トンコツスープ3に対し、鶏がらスープ1といった具合に9段階のスープをチョイスできるのだ! これは斬新! ということで楽しみにしていました。 今回はトンコツスープ2、鶏ガラスープ2のバランス派でいってみようかと思ったのですが・・・ あっさりかこってりしかない・・・・・。 あれぇー!? なんか斬新さが薄れちゃってるじゃん! 仕方なく、トンコツベースの『豚こってりら〜麺(750円)』を券売機で購入。 店内は狭いながらも実にシックな雰囲気で、壁に描かれた巌流島の戦いの絵が目を引く。 そこかしこにグッドデザインが施されていて、オシャレピープルには高い評価を得られるでしょう。 しかし、こちらのお店は麺屋武蔵だというのに、いつもの大げさなアクションや掛け声が弱い。 皆体裁よく振舞っている感じ。 アパレル系の接客みたいなテンション。 なんだか気が抜けちゃうなぁ〜。 そんな中出てきたのがこれっさ! ![]() なんか渋いビジュアルだっ! ではいただきまーす!! まずはスープから! ん〜、何と表現したら良いのか・・・ 正直、無難な味に感じました。 トンコツスープに深みを与えている魚介系のダシが相まって、旨味が沸き起こる。 しかし、これは『麺屋武蔵』っぽいだろうか?? 確かにラーメン全体は新宿店のものと似ていると思う。 とはいえ、『麺屋武蔵』の系列店はどのお店もそれぞれの斬新なアイディアが光っていてなんぼだと思うのだ。 このラーメンは『麺屋武蔵 新宿店』のインスパイアといった風合いに感じてしまいました。 麺も具材もしかり。 全体的にまとまっていて美味しいものではあるのだけれど、まとまっているだけに面白みがない。 卓上には鰹節・鯖節のミルや天かすがあって、それぞれをふりかけると面白みのある味になる。その配慮はいいなと思いました。 しかし、ラーメンがどれだけ自己主張をしているかを楽しみにしていたのに、特別驚く部分がなかったのが残念です。 総評:★★☆ 高田馬場駅下車すぐという好立地にあるラーメン屋としても、麺屋武蔵としてももっとインパクトのあるラーメンを提示してほしい。 ラーメンに関しては未だ模索の時期かもしれませんが、とりあえず、麺屋武蔵らしい威勢の良さをスタッフ全員が体現すべきだとは思いました。 そうしないと、ただのオシャレなラーメン屋ですからね。 そういえば、麺屋武蔵系列店に何度か行きましたが、未だに店長が店を仕切っているのを見たことがないんですよねぇ。 中休みなしでやっている業態だから、店長がいない時分に来てしまっているのかもしれませんが、店長がいない状態のお店ってあまり期待できない。 そのお店の主人がスープを作り、麺を作り、ラーメンを作ってお客さんに提供する。 多方面で活躍するのは結構ですが、地に足をつけた営業をしてほしいものだなぁとは思うのです。 フラッと渋谷へ。
完成された街、渋谷でも密やかに変革されているようで。 今回は『麺屋武蔵』6番目のお店、『麺屋武蔵 武骨外伝』に訪れました。 ![]() 道玄坂を登って小路に入るとすぐ。 いつの間にやら、怪しげな路地の片隅にこんな有名なチェーン店が出来ていたんですね。 16時20分着。待ちはなく店内に3名。 このお店でのおすすめは、『つけそば』らしいのですが、温玉はいらない僕は『肉餡かけつけそば(900円)』を購入。 スタッフの方に食券を渡すと、『麺の量はどうなさいますか?』と尋ねられたので、量を確認すると、200グラム、300グラム、500グラムという。 僕は同価格なら多いほうが良いと思い、大盛(500グラム)にしました。 ・・・って500グラムって『ラーメン二郎』でも大以上の量だけど、ほんとにそんなにあるんかい・・・?と思いましたが、そこは麺屋武蔵なので、そんなムチャな量ではないと踏み、そのまま注文。 厨房を眺めると、スタッフ5名。 皆スタイリッシュな方々ばかり。 麺上げ担当の方は中々の優男風イケメン(誉めてます)の方でした。 そんな人が『ハイ、いきます!!ッショウ!オイッショウ!!』とか威勢のよい掛け声をするのを眺めると、実に渋谷向きだなぁ、と思いました。 女性客はいませんでしたが。 さて、程なくしてでてきた『つけそば』がこちらっ! ![]() なんか肉餡がキラキラしていますねっ! ではいただきまーす!! まずはスープ! 魚粉のまろーんとした味わいが喉を伝う。 『中華蕎麦とみ田』、『麺屋吉左右』、『六厘舎』などと比べると、トロみが弱く、水っぽい。 トロみは希薄だけれど、まちがいなくそちらの派閥。 水っぽいからといって、薄いという感じではなく、トロみを抑えたといった仕様感でした。 麺は『カネジン食品』国産小麦100%の特注麺。 ツルツルシコシコーな麺がたっぷり! ラーメン二郎ほどの大量には感じませんでしたが、麺、もういらな〜い・・・と思える量で満足しました。 実に上品で美味しいものではありますね。 肉餡はまさに、甘くてすっぱい酢豚っぽいんだけども、中華のものより若干甘めで酸味が抑え目。 これはこれで美味しいのですが、チャーシューの魅力には敵いませんね。 最後に小麦の内麦を溶いて作られたトローッとした『スープ割り』をいただきましたが、 ・・・?マイルドで飲みやすくなったけれど、このスープ割りの意味がイマイチ判然としませんでした。 総評:★★★ 大盛りのボリュームはお得感ありますね。 肉餡は微妙だと思ってしまいましたが。 麺屋武蔵の各店は各々斬新な店作りではありますが、試してみると、意外と無難にまとまっている。 決してまずくはないし、オシャレだから、若い方にはお薦めできますが、もっと鮮烈さがほしいのが正直なところ。 とはいえ、麺屋武蔵はひとつの味に囚われることなく、新たな挑戦をしていく系統のお店なので、これから先が楽しみではあります。
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